修習生が来た
里子で1週間だけなのですが、
わかんないことあったら聞いてくださいと言っているので、
ちょこちょこ質問してもらっています。
私は、修習行く前に色々な先生から
「修習楽しいよ」「もう1回行きたい」と言われたので
「先生がもう1回行くなら、何を見たい、聞きたいですか」と聞きまくっていました。
それに加えて、1年後に弁護士になっているということを踏まえて
自分が依頼者対応するとして、目の前の弁護士のようにできるか、それで十分かということを考えながら修習受けました。
とりあえず、実務修習何したらええねんて修習生は(いるかわかりませんが)
・もう実務家になっている先輩に、修習の時見て勉強になったことを聞く
・修習の時に見ておけば良かったと後悔していることを聞く
+
・目の前の法曹がしている手続が、どういうものなのか調べる
・何を調べたら良いかわからない場合は、「●●の手続についてわかりやすい本って何がありますか」と聞く(調べずに聞いていると、実務家の時間の浪費になりますし、自分の勉強の機会を逃しますので、気をつけましょう)
・弁護士の説明の仕方を聞く(順番、労りの言葉など。わかりにくい説明の場合はなぜわかりにくいか考えてみる)
・自分が弁護士になったときに、同じように説明できるやろかー、どんな説明しようかと考える
そんなことをしてたら、時間があっというまです。
良い修習ライフをお過ごしください・・・
初公判、初裁判員裁判、初冒頭陳述
初めてづくしの冒頭陳述が終わりました。
ボスの弁論に合わせて冒頭陳述を考え
ボスのチェックを経て
プレゼン研究会のチェックも経て
本日の冒頭陳述でした。
緊張しました。
しかし、燃えました。
ここ数日、ずっとライムスターの「just do it」を聞いています。
脳内でずっと流れています。
ガラスの靴と名刺
昨日、私が所属する弁護士会の、若手会員+修習生の座談会がありました。
これは、よくわからないのですが、当地で就職する人向けの相談会みたいなもののようです。笑
去年は、よくわかんないけど、私も行きました。
昨日、そこで
名刺や、履歴書で工夫したことがありますか?と聞かれたのですが
「え~~~~皆なんで工夫してないの???」と思ったので、
名刺について書きたいと思います。
普通の企業に勤めている方にとって名刺は、
本当に自己紹介のため、自分の身元を明らかにするためのものです。
しかし、修習生は、指導担当がいる場では、弁護士等から
「この人は、司法修習生といって、司法修習生というのは・・・」と説明してもらえます。
弁護士に対しても「●●の修習生です」と言ったら、
「もう71期なのか~~」と身分を疑われることはまあありません。
行った場で「こいつの名前なんやったかな」と思われないための名刺、
就活に関係ない名刺を作るのであれば
修習生という文字+名前+場合によっては読み仮名さえあればいいんですよ。
何期か、修習地がどこかなんていうのもいりません。
連絡先も、ほんまは書く必要ありません。
法曹の連絡先は、大抵公開されてるし、されていなくても修習生側から聞けばいいんです。
じゃあなぜ修習生という文字+名前以外のものを書く必要があるのか。
話のネタになるからです。
私の名刺は、
表に、必要最小限の情報+顔写真
裏に、出身校+趣味(お酒、歌) を書いていました。
参考画像
こんなんです。
昨日、「私、修習生のときの名刺、1枚だけ残してるよ~」と言って回覧してもらいました。
「へー、いも焼酎好きなんですね笑」
「歌得意なんですか?」
・・・そういう話のネタになるから書いた方がいいんだよ?????
初対面の相手でも、和やかに話したいと思っている人は
相手のとっかかりを探すでしょう?
自分が相手の情報を拾うのももちろん大事だけど、
相手が拾いやすいことをばらまいておくこと、覚えてもらうことも大事だよ???
就活で事務所訪問なんかすると、
相手もこちらに興味を持とうとしてくれます。
名刺の裏側になんか書いてないかなーと見てくれる人もいます。
せっかくなので、そういう好意的に見てくれている方が見たときがっかりしないように裏に雑談のネタを仕込んでおいても良いんじゃないでしょうか。
そんなことを思いました。
いやずっと思っていたけど。
シンデレラでさえも、ガラスの靴はいてなかったら見つけてもらえないのです。
ましてや、私たちはシンデレラじゃないんだからまじめにしていても、
魔法使いが現れて、王子様が見つけてくれるなんてことはないのです。
自分の趣味でも何でも、ギャップのあることを自己紹介にくっつけたら覚えてもらえます。
自分のキャラって何だろう、どういうことアピールしたら面白いんだろう
仲の良い先輩や友達にでも聞いてみてください。
「要らんこというやつ」と思われてる人の対処法は知りません。
二回試験に向けてしておいた方が良いこと
一つは導入のレジュメは各科目ごとにファイリングしておくこと
もう一つは、各科目の「起案の問題点」は、設問の種類ごとにまとめておいた方が良いということです。
1 各科目ごとのファイリング
70期は、民弁で和解や執行保全などが40点分くらい出た、高校みたいな穴埋め問題で条文見つけられれば大丈夫、と聞いていたので、導入のレジュメも見ていましたが、導入の復習をしていない人もいたみたいでした。
執行保全は70期までは集合でやっていたけど、今年は試験的に導入でやる、ということを教官が言っていたので、修習のプログラムも変動的なんやなーという感じです。
私は、導入の時、各科目配られたものをファイリングしていました。
穴あけパンチは、いずみ寮にありましたし、多分研修所のコピー室にもある。
ファイル自体は確かイトーヨーカドーのは文具屋さんで買いました。
amazonは便利ですが、普段の住所に送らないようにくれぐれも注意を…
2 起案の問題点をまとめる
起案の問題点なのですが、多分各科目とも、教官が、設問ごとに「起案にあらわれた問題点」をまとめてくれます。
「自分はその失敗しなかったからええわー」と聞き過ごしていたことが多かったのですが、起案の直前に読み返せていたら良かったやろなーと二回試験を受け始めてから思いました。
二回試験の形式自体は、導入や集合の起案と大きく異なることがないので、各設問の類型ごとにまとめてあると良かっただろうと思います。
ちなみに諸先輩方から聞いてたんと違う!ということがちょこちょこありました。
・民弁は、最終準備書面起案?
→訴状出ました〜
・集合で、ab両班が習ったことが出る?
→民弁の訴状、小問はめっちゃ導入でやったことでした。
・検察講義案は貸し出される?
→期によっても違うみたいですが、最近は講義案のショートカットバージョンみたいな薄い冊子が貸与されるみたいです。
講義案持っていく必要ありませんでした。
・紐で綴ってから書くべし
→紐を渡しても良い時間は決まってるみたいで、13:30頃やった気がします。でも、紐渡したらはよ綴れみたいな感じでしたし、今までよく言われていた、先に綴るメソッドは今後はできなさそうでした。
・二回試験は、集合ほど難しい問題は出ない(by教官)
→質はわかりませんが、全然時間足りませんでした。ははは。
二回試験を受けて
私は、選択修習のほとんどを忙しいプログラム選択して過ごしたので、二回試験の勉強は、平日の夜や土日にちょっとする程度でした。
何度か過去の集合の問題で構成してみたり、B班の解説もらって読んだり、30講や、保全執行の白表紙、終局処分起案の考え方を読む、気になるところの(未遂や共犯、正当防衛)の50選を読んでまとめるなどしていました。
直前の10月からもっとやっておけば良かったと思うのは、実際に問題を解くことでした。
書き方忘れていて、「あれ、事実認定ってどの程度記載しなあかんねやったっけ?」となりました。
ホームグラウンドにして、勉強させてもらえば良かったということはそれほど思いませんでした(落ちたら変わるかもしれません)
内容として、諸先輩がたから聞いたのは、「集合で皆が習ったことが出る」ということでしたが、実際には導入で習ったことが多かった印象です。笑
導入の復習も必須ですね〜。
失敗は、二つあって、一つは民弁が訴状起案やったのですが、訴状に夢中になりすぎて、その後の争点の検討がほとんど書けなかった(1枚半程度)ことです。
他ができたから大丈夫やと思いたい。
もう一つは、けいさいで、割と迷いなく有罪認定したのですが、途中でaがリュックから手を離したという消極的間接事実拾うの忘れていたということです。つらい。
でも他は落とした感覚ないし、反対仮説の検討はちゃんとしたし、cくらいやと思いたい。
あとは、受かったと思って、発表を待ちます。
落ちたかもと不安になって待つのは無駄やと思うので。
民弁の訴訟物は、不当利得(解除条件の成就→売買代金の返還請求)やったと思うのですが、
解除契約に基づく〜としてた人もいたらしく、民弁の日の夜、ツイッターで訴訟物論争笑が起きたりしていたみたいです。
内容についてつぶやくのは良くないですね。笑
量は、めっちゃ集合から増えました。
全然時間足らへん。
一般的に、b班の方が落ちる人は少ないらしいですね。
また思い出したら呟きます。
二回試験のポイント
①直前まではしっかり勉強する
②ヤマも張る(情報を集めた上で)
③いざ始まったら、ヤマは忘れて問題文をよく読む
とのことでした。
あとは、体調管理をよく言われましたね・・・
本日は、指導担当弁護士が壮行会をしてくださいました。
というと、大げさですが、指導担当弁護士二人と修習生四人でご飯に連れて行っていただきました。
私は、私の指導担当の先生が大好きなのですが
改めてかっこいい弁護士だなあと思いました。
もうお一人の先生も、指導担当並にあちこちに連れて行っていただき、起案もさせてもらい、ご飯もごちそうになったのですが、また違ってかっこいい弁護士です。
指導担当の先生は、「お金を稼ぐには、お金を持っている人の近くにいることだよ」
もうお一人の先生は、「仕事を紹介してもらうなら、いっぱい情報を持っている人、色々な人を知っている人の信頼を得ることだよ」と言ってはりました。
もうお一人の先生に、起案を頼まれた第なんとか準備書面は、そのあと出来上がりを見ていなかったのですが、今日見せていただいて、
改めて、その先生の思考能力の鋭さに感動しました。
修習で色々な書面を読んで「これなら書ける」と思うこともままありますが
「この書面は私には書ける気がしない!!!!」と強く思いました。
かっこいい、かっこいいよ・・・
いつかは私も誰かのそんな指導担当になりたいものです