日弁連の女性向け就活セミナー行って来た
せっかくなので、メモしたことそのまま張り付けます。
経営者弁護士の話、68期で就活した弁護士の経験談が内容だったので、それ+感想という構成です。
第1 女性修習生を採用した経験のある、経営者弁護士の話
1 女性修習生を採用した決め手
- やる気、自分のキャリアアップに務めている、どういう貢献をしてくれるのか、具体的なことは期待しなくても。面接時。履歴書ではそこまで。
- 男女差は、採用時も、その後も特になし。法科大学院の先生の推薦。面接等ではわからないことも多いので、他薦は信頼できる。
- 性差より、事務所の事件に特徴があるので、それに興味を持てるかが重要。
- 修習生のうちの、活動は見ている。
- 飲み会への場へ行って、相性を確認する。
- つてがあれば問い合わせる。逆にリコメンドがあったりする。よく知っているひとの推薦は安心。
- 積極性とは…採用自体、したいことについて
2 履歴書・採用における最近の修習生の問題点
・たくさんのことが書かれている。部活・アルバイトなどがつらつらと。パターン化していて面白くない。簡潔、謙虚で努力・特徴のある書面の方が好感をもてる。
- 面接も書面でも、期待・望みを語れる人であってほしい。
- 企業の就活みたい、個性を出す。リクスーは没個性的。
- 弁護士事務所は個性が強いから、個性を綺麗に出して、マッチするところにいくのが望ましい
3 女性弁護士に期待すること
- 女性がよいという依頼者もいるからその対応
- セクハラ(労働)、家事。女性ならでは、というのはそういうところか。
- 顧問先(労働組合・市民団体)の女性部からの指名もある。
- 絶対数がないぶん、希少価値がある。
- 男性からの依頼もあるか?あるが、あやしいので、共同受任にしたりする。
- 家事事件に向いているかは、性別よりも個人の適性だ
4 修習生の間にしておくべきこと
- 修習に熱心に取り組むこと
- なめられないためには、経験・勉強。人に負けないところを作る。先を見据えて。
- 女性弁護士の社外役員もある、新しいことを学ぶ気持ちをもつ。
- 新しい分野はお得だ!新しいことについては、教えられるくらいに勉強する。
5 女性を採用するさいに配慮すること
- 弁護士自体、時間に自由で、自分で管理ができる
- その人自体のニーズにあわせて配慮する
- 新件は全て共同受任、給与保障もすることにした(今後は今後で考える
6 アドバイス
- いずれ直面するのだから、出産育児の予定、その有無をはっきりさせて、挑んだ方がいい
- 一時期のことだから、定着して、パートナーになってほしいと思っている
- 声をあげる
- 即独してやっていける人になってほしい、横柄ではあかんけど、
- ファイティングスピリットを持つ、判例あるけど戦うくらいの。
- 大胆かつ緻密に
- この人となら働きたいなと思わせてもらえるか。明るい人のがいいし
- 修習1年で、エキスパートでなくても、エキスパートになりたい分野を見つける
- 訴訟=戦いには、一緒に戦える人。信頼は前提。苦難を一緒に最後まで乗り越えて行けるかを見ている。
第2 若手女性弁護士の就活体験談
A先生
- 履歴書を使い回していた。しかし、それは通過率は高くない。
- 就活が進んでいる人に、履歴書を見てもらう。
- 焦りの乗り越え方…手当たり次第よりも、しぼって応募する。
- 長期の就活により色々な働き方を見れたのは良かった。
- 就活以外でも、色々な働き方は見れる。そこで見てたら早かったかなあと。
B先生
- 情報収集は…ひまわり
- 履歴書の書き方は工夫した。
- どういう人を求めているのか、ツテを見つけて調査して、履歴書を書く。
- 自分と価値観(弁護士に対する価値観)があう人を探す
C先生
- 履歴書で変化したこと…自分で工夫してみたところが逆効果だったりした、客観的に指摘してもらうことが重要
D先生
- 焦って、価値観・やりたいことをちゃんとみないとあかん
- 短期間でやめた人は不利。東京では書類通るが、大阪では書面ではねられることが多い。
- お金よりもまず経験だという優先順位をつけた。
- したいことをはっきり言った
- 情報収集は超大事、先輩、ツテなど
- 内定後の、お断りは失礼なので、内定前に断るべき
第3 感想
1 就活と価値観
以前、たける先生が、就活について、「金・やりがい・人間関係の優先順位だ」と仰っていました。
やりがいは、業務内容あるいは、業務外でも自分のやりたい活動ができるかということを含むと思いますし、人間関係には、ボス弁との価値観の一致を含む、相性をいうと思います。
先輩の話を聞くと、やりたいことの一致があったとか、ボス弁に(人間として)惚れたからだとか、色々あるけど、確かにどんな職場で働くのが幸せか、あるいはどんな条件は許容できるかは、それぞれの価値観次第だと思うので、納得しました。
たける先生が出した要素には含まれていないものの、アディーレの説明会では、ライフスタイルとの調和も耳にしましたし、実際今回もAさんは、「働き方」を重視したと仰っていました。
Aさん以外は、就活で「ボスとの価値観の一致」を気にしたという趣旨のことを仰っていました。弁護士とは何か…という考え方から、委員会活動の是非まで派生するねんなあなるほどなど思っていました。
私は、委員会活動したいから、逆に、それが弁護士とは何かという抽象的な話に繋がるのを知れて良かったです。
合同説明会に限らず、説明会で「委員会活動できますか?」と聞いても「したければできる環境ではある(が、熱心にしている人はいない)」という回答がままあったのですが、そういう回答では誤摩化せても、多分弁護士の役割という抽象的な質問をしたら、委員会活動に対する事務所のカラーは出ざるを得ないと思うので、あやしさを感じたら、質問として使おうと思いました。
多分、積極的に委員会活動できる環境でなければ日々に忙殺されてしまうだろうし、言うてるだけというのもあると思うので、気をつけようと思います。
2 嶋崎先生の話
弁護士は、経験が全て生かせる仕事。
経験によって、社会を見る窓が増えていく。
女性であることも楽しんで、楽しい弁護士人生を。
という内容の挨拶をされていたのですが、嬉しいなと。
閉会の挨拶で泣きそうになりました。笑
本当はもう少し長く、色々なことを仰っていたのですが、私の心にささった部分を切り取りました。
疲れたから、終わり〜〜〜〜笑