合格発表後すべきこと
①健康診断
健康診断にも色々な程度のものがあるそうですが、研修所だか最高裁だかに提出するものは簡単なものです。
大体の町医者でできます。
わざわざ遠くの大きい病院ではなくて、かかりつけ医があれば、そこに電話して健康診断してくれるか確認していくのが良いと思います。
即日できるわけではないこともあった気がするのでお早めに。
②写真撮影
就活写真を既に撮っている人はそれを使えると思います。
これから就活の人はもう撮ってしまって、それを使うことをオススメします。
私は、500円くらいの証明写真撮る機械で撮って送りましたが、写り悪いんですよね。
各実務修習地には、研修所に提出した写真+身上報告書が送られます。
私は教官には「印象違うよね」と言われました(わかるー!)
どうせ撮るならええやつ使いましょう。
それに付随してですが、身上報告書もあまりに適当なものはやめましょう。
私は趣味か特技に「他人の眉毛を描くこと」と書いた気がします。要らない情報すぎる。。
③各祝賀会の申し込み
タダです。
皆友達作りに来ているので、初対面の人にも話しかけやすい雰囲気です。
ブラックリスト交換だったり、修習予定地の情報交換だったりできます。
私は先に受かった友人に「修習生には色んな人いるから、絶対気の合う友達できる」と言われましたが、私自身が偏屈なためか、休日にわざわざ二人で会いたい友達は限られるほどしかできませんでした。
そのうちの一人は、青法協の祝賀会で会いました。祝賀会以降、青法協には顔を出していませんが、素敵な友人たちと知り合えたのはとても良かったです。
ちなみに、10/26のTKCのセミナー、パネリストとして参加するのですが、
2年前の夏、合格発表までの期間気を紛らわせるためにtinderをして、色々な業種の人と会ってみたり、
1コミュニティ1人の原則(誰かと付き合ったりセックスしたりするともつれたときに面倒だから、手を出すのは1コミュニティ1人とするマイルール)もあるし、修習生とかダサそうやから外で付き合おうと思ったりしていた私ですが、
家族以上に一緒にいて落ち着くし、最高の人に出会えたのはラッキーでした。
④海外旅行
修習生は原則として海外旅行に行けません。許可が要ります。10日未満なら、許可を取って海外に行くこともできます。
その他
1 実務家にごちそうになる
先輩や、勉強を見てもらった人に報告しましょう。「お祝いや!」の流れになります。
ツイッター上の知り合いに過ぎない先生でも会いたいと思っていた方には連絡してみましょう。
2 興味のある勉強会に行っちゃう(興味のある分野を口に出す)
就活につながるかもです。
「刑事弁護したい」言うてるだけのやつより、勉強会に行ってるやつのが説得力があります。
刑事弁護したいと言っていたら「70期の選択深化コースの最後、亀石さんの講演だけど来る?」と声をかけてもらっていきました。
亀石さんも私のことを覚えてくださっていましたし、京都刑事委員会の先生やボス達も私がいたことは覚えてくださっていました。
そういう事実が果たしてどれだけ内定に繋がったかはわかりませんが。笑
3 運動の習慣を作る
導入修習、飲み会だらけで太ります。
運動しときましょう。
そんなもんでしょうか。
また修習や二回試験については、10/26に!
「勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし。」
[https://twitter.com/nyamu624/status/1168886862464913410:embed#司法試験浪人時代にツイッターで見てそうかあと思ったのは「何であいつが司法試験受かったんだということはあっても、逆はない。落ちる人は落ちるべくして落ちてる。」という趣旨のツイート。読んでいる本に「勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし。」という言葉が出てきて思い出した。
ちなみに読んでいる本は「世界のエリートはなぜ「美意識を鍛えるのか?」という山口周さんの本です。
本屋さんで見かけて「えっ世界のエリートは美意識鍛えてるん?」と思い手に取ってしまいました。
以前、全く別の新書(服の流行と消費に関するものだったと思います)を読んでいて、
現代のファッションの価値は自己実現に変わったというような内容があって(全てあやふや)
なぜだろうと思っていたのですが、それに対する回答が含まれているなあと思いながらちびちび読んでおります。
冒頭のツイートをしたら、野村語録かというコメントを頂いたのですが、
私は野村元監督がどこの元監督かも存じ上げないほどに野球界隈の知識がございません。
でも、私が数年前に見たツイートの主は、野村監督の言葉を受けてそのようなツイートをされたかもしれませんね。
私は3度目の司法試験で合格しましたが
1度目はぎりぎり択一に通ったくらい
2度目は1800番代
3番目は260番くらいの成績でした。
2度目の試験を受ける直前、伊藤たける先生に答案を見てもらった際、
「受かるかもしれない、受からないかもしれない、ボーダーの上にいる。
司法試験は、ヤマや、体調次第で500番くらいは前後する試験。
わかんないね。」
というようなことを言われました。
成績見て「ほんまやな-さすがたける先生」と感心しました。
冒頭の元ネタのツイートを見た時期も覚えていないのですが
「落ちるべくした落ちたなあ…受かるべくして受からんとなあ」と思った記憶です。
71期では、合格者人数が1200人くらいになると思っていたので
ボーダー上の±500人ではなく、700番以下になるための勉強をしなければいけないと思い、心を入れ替えて勉強しました。笑
合格発表待ちのこの時期の受験生としては
「受かるんやったらたまたまでもいいわ!」と思っておられると思います。
ぎりぎりで受かるとしんどいと思います。
起案の成績も、ぎりぎりで受かった人は余裕がないなあと思いました。
でも何て言っても受かったら楽しいです。
10月26日に大阪の某所で開催される73期向けセミナーでは、パネリストの一人として
修習生活がどのようなものかについて喋らせていただくことになっています。
修習生活の楽しみ方もですが、ぎりぎりで合格した方は勉強頑張ってくださいという話しをせざるを得ないと思います。
発表待ちの方はそわそわしていると思います。
受かっていても落ちていてもやるしかない試験なので、一緒に頑張りましょう。
「愛と法」上映会と南和行弁護士講演会の感想
所属している*1という団体の総会記念講演で、「愛と法」を観て、南和行先生のご講演を聞いてきました。
南先生も吉田先生も大阪市大ローの先輩で勝手に親近感が湧いていたのもあり
気になる裁判の内容が載っていたり
観たいと思っていました。
しかし京都の上映はあっという間に終わり、行けずじまいやったので
今回観られるのをとても楽しみにしていました。
わーい!
今日の感想が色々ありますので、忘れないうちに色々書いておこうと思います。
今日の感想①スティグマと差別と愛
愛と法は、世の中に受け入れられていないマイノリティの裁判の話題が多いのに「悲痛な叫び」感がなくて穏やかな映画でした。
人権問題ってどうしても、共感性があるほど痛ましく感じてしまうものが多くて、
私自身覚悟しないと覗くことすらできないものもあります。
差別解消のための手段としてスティグマを強調するべきだ/してはいけない論争あると思うのですが、
この映画はスティグマを強調しないんだけど自分ごととして捉えられる不思議な映画だなーと感じました。
差別を受けている人のインタビューであっても、その人の家族との繋がりを示したり、弁護士夫夫の穏やかな家庭内やりとりがあったり。
ずっと「何で愛と法というタイトルなんだろう?」と思っていましたが、穏やかな愛が溢れている映画だったと見終わってから納得しました。
今日の感想②家族っていいなあ
吉田先生が未成年後見人をしていたカズマという少年を一時預かって一緒に生活するというシーンがありました。
3人でリビングにいて、12時をすぎた後、先生方がカズマくんに「僕らは仕事あるからもうちょっと起きてるけどもうねーや」というシーンや
3人で南先生のMVを見ながら笑っているシーン
吉田先生がサポートして、カズマくんが作ったご飯を3人で食べているシーンを見て
「素敵な家庭やなあ」と思いました。
何歳かはわかりませんが、児童養護施設で長く育ったカズマくんがお二人の家庭を離れた後、女性と暮らしているシーンで
「自分が見た人の中で一番幸せそうなのは、弁護士の先生たち」「自分の夢は結婚して幸せな家庭を作ること」と語るところがあるのですが
お二人との共同生活が幸せだったんだろうなーとホコホコしました。
私は、弁護士である夫と、入籍はしない事実婚を選択しているので
「家族って何だろう」と考えることが多いです。
私にとっては、家族とは「巣にいるメンバー」で
難しそうに言えば「家庭内再生産を共に行う共同体の構成員」といえるかもしれません。
羽を休める場所が欲しくて、私は家族がほしいと思っていたのですが
吉田先生と南先生の家庭は、私が理想とする家族の一つだと感じました。
今日の感想③弁護士の仕事って自由やなあ
ろくでなし子さんの裁判の話や君が代不起立訴訟の話の中で
「空気を読めと言われる」「空気が読めないやつと言われる」という話が出てきました。
私は、読むべき空気はわかるけれど周りの同調圧力の強制で自分の行動を変えなければならないというのが堪え難いので、結果的に空気を読めません。
私は、まだまだ弁護士になって半年程度で
わー困ったなあどうしようと思うこと、こんなんどうするねんと思うこと山ほどありますが
その一方で、きっと弁護士以外になっていたら精神を病んでいたと思うことがあります。
弁護士は空気を読まなくてはならない場面がとても少ないです。
自分の考えを表明することが必要な仕事です。
不合理だと思ったら、なされるべきことがされていないと思ったら瞬発的にそれを主張する必要があります。
空気を読まないことが評価されることもあります。
私は幸いにして、今までの人生で、思ったとおりやったときに味方がいなくなるという経験は(確か)なかったと思うのですが
愛と法に出てきた人たちは、職場や、警察署で孤立させられて、「空気読め」と言われているのだろうと思うと、はがゆくなります。
そういう方達の支援者も映しているから、穏やかなドキュメンタリーになっているのかもしれませんが、しょうもない同調圧力にいじめられている人がいると思うとそんな社会*****と思います。
弁護士は自由だなあと思う反面、ろくでなし子さんみたいなアーティストまで空気読ませられるなんて本当おかしな社会だと思います。
私はずっと司法試験の受験科目としての憲法が嫌いだったのですが
人間にはバカなことする権利がある、それが自由だ、みたいなことを聞いたと思うのです。
そこから、憲法が好きになりました。
私はバカなことやったっていいんだから、というか空気を読めという圧力には、思い通りにならないということをもって200%対抗していきたい!
今日の感想④親近感?
南先生と吉田先生は、日本で初めて里親認定を受けた同性カップルということで数年前にニュースになりました。
そのときに、確か「男性より女性の方が一般的に収入が多く、裕福なゲイカップルが、何らかの理由で親が育てられなくなった子供の里親になるのは社会経済的にも良い」みたいな話を見た気がします(気のせいだったら本当にすみません)
私と夫は、自分たちの子供をほしいと思っていますが、
里親にもなりたいと漫然とですが思っています。
それは、自分たちの主義信条の関係もありますが
私には先のニュースを見て無意識にか影響された面がある気がします
(愛と法でその話題が出てきて 思い出しました)
この話は親近感の根拠がわかったということだったのですが
今日は、新たに吉田先生と南先生のカップルと自分たちとの共通点を感じました。
南先生が講演で
「二人が披露宴をして、家族にも受け入れてもらえて…ってしているのは
お互いが弁護士で周りに文句を言わせないようなパワーがあるからだ、
恵まれているということを言われることがある。
僕もそういう面はあると思う。」
とというようなことをおっしゃっていました。
その話を聞いていて思い出したのが自分と夫とのことです。
私と夫が事実婚を選択できた理由は色々ありますが
私も夫も弁護士で、
反対する身内に対しても法律や判例の根拠をもって説得できるだけの
知識と性格があるということがあります。
姓を変えたくないと双方が思っているカップルであっても、
事実婚をするといって、周囲の理解が得るのはまだ簡単じゃないかもしれません。
わざわざ周りを説得しなくても、説得できない人たちでも
同性でも別々の姓でも結婚できる、周りから祝福される、そんな社会になればいいのにと思いました。
今日の感想⑤自分たちの戸籍上の性別って何
以前ツイッターにも書いたことがあるのですが、
弁護士登録をする際に、性別記入欄がありました。
男か女かに丸するんだったか、一文字書くのか忘れましたが
書類作成時「これトランスジェンダーの人はどうするんだろう?」と思い
手をとめ「まあいいやあとで書こう」と思ったまま忘れ提出した私は
1ヶ月後に、日弁連から性別確認の電話を受けました。
性別の記入いるん?
いるとしたら性自認と戸籍どっちで書かせるの?
そもそも2種類に分けようというのが無理な話で
かといって何十種類もある性別で書こうと思ったら大変すぎるし
そもそもそれを書きたくない人もいるだろうし
自分で性自認を明らかにしないと決めている人もいるだろうし
と思っていたら書き忘れたわけですが
今日、某スポーツクラブの訴訟の話で思い出しました。
スポーツクラブを利用していた性自認が女性で性器除去手術も受けた方が、
戸籍上の性別が男性であるということを理由に、
更衣室は男性のものを使わなければ退会させるという念書を書くよう求められた
という話だったのですが
いやある程度戸籍上の性別を使うことも便宜上必要なことだと思うけど
そんなアホらしいことあるかと思いました。
そして、性別の記入を日弁連が求めていたことを思い出しました。
(なぜか単位会でのチェックでは何も言われませんでした。事務所住所の記載ミスは指摘されましたが…)
あれ、いるんかなあ?
マイノリティーである女性弁護士の数を把握するという意味では合理性あると思うけど、書きたくない人、書けないと考えている人はどうするんだろう。
考え出したら止まらないことだらけの感想がほとばしっているのですが
だからこそ良いドキュメンタリー映画を見たなあと余韻に浸ります。
*1:JCLU
ひなフェスの中継で悲しくなった鞘師オタクの話
鞘師は可愛い。
笑った時のほっぺや、口元は最高に可愛い。
太ももの長さだって素晴らしい。
相変わらず、黒髪は美しいし肌だって高画質に負けない美しさ。
それでも悲しくなった鞘師オタクの話です。
私が小学生の頃には、ASAYANが話題になり、サマーナイトタウンを皆で歌ったり、ミニモニ。が大人気で「美味しい牛乳飲むのだピョーン」と言っていた世代です。
ゴマキに衝撃を受け、誰派?と聞かれたら「よっすぃー!」と言っていたし、懐かしの雑誌「小学生⚪︎年生」ではモーニング娘。やつんくをパロった漫画が並んでいたことを覚えています。
ロースクールに入り、2年目か3年目に私は新生モーニング娘。に出会いました。
たまたまたどり着いたYouTubeで、当時モーニング娘。のリーダーだった道重さゆみが、黄金伝説の1ヶ月1万円生活に参加し「今のモーニング娘。を知ってほしいから頑張る」という趣旨のことを言っていて、胸を打たれてしまいました。
そこで、当時のモーニング娘。を知るべく、動画をみあさっていると…
目は大きくなく、派手さはないものの、ハムスターのようなほっぺの持ち主が、道重さゆみに愛されていたのです。
「うちの妹に似ていて、まあ可愛い」
そう思って、MVをみていると
https://www.youtube.com/watch?v=WzvwlrLkQIs
https://www.youtube.com/watch?v=T_t9B87xUBo
めちゃくちゃダンスうまい…
踊っているときの表情に、目が惹かれてしまう…
そうこうしているうちに、モーニング娘。’14の寝起きどっきり動画に行き着きました。
寝起きで、踊るモーニング娘。達は、いったい何百回踊ったから、初見のステージで場位置を間違えることもなく、フォーメーションを展開させるのでしょうか…。
16歳くらいの彼女たちが、圧倒的な練習量に裏打ちされたパフォーマンスをする。
そのことに感動してしまいました。
そこから私は、鞘師里保の、天性ではないものの、圧倒的な量のボイトレを感じさせる彼女の歌声や、美しすぎるダンスに魅了されました。
天性ではないからこそ、苦しむものの、優れた音感とリズム感は聞いていて、胸が熱くなりました。
ダブルユーというユニットの曲も、しばらくして聞き始めました。
missラブ探偵という曲
https://www.youtube.com/watch?v=3Lva5fNrYdk
サビで相方の前後を移動するとき、彼女たちは、足下も、相方も見ません。
圧倒的な練習量の裏打ちを感じました。
そして、うっすらと縦線の入った美しい腹筋。
ライブでも安定している音程。
それぞれの可愛さが洗練されているルックス。
ダブルユーというユニットは不完全燃焼に終わったと思っていましたが、
とても洗練された状態だったのです。
今回のひなフェスで、鞘師里保が出演する、ダブルユーが出演すると聞いて、私はとても喜びました。
中継を見て嬉しかった。
皆とても可愛くて、好きな曲が演奏されて。
しかし、なぜかがっかりしてしまいました。
ボイトレや基礎体力トレーニングをしていない彼女たちの劣化した歌声を見たくなかったからです。
鞘師は、過去のライブなら失敗しなかったところで、高音を外していました。
辻ちゃんもかごちゃんも、音源の、昔の自分達の音声にフォローされていましたが、息切れもあり、音程は不安定でした。
モーニング娘。のときの姿の再現はできないし、してほしくなかった。
1分ダンスを踊ってくれるだけで良かったのです。
ダブルユーの二人だって、走り回ってくれなくても良かったのです。
当時の彼女たちのようにできる体力がないのは当たり前なのだから、そんなことはしないでいてくれた方が良かったのです。
私が好きだったのは、練習を重ねて、本番で妥協しない彼女たちのパフォーマンスでした。
こんなことをわざわざ書くのは、鞘師に会えた喜びに水を差すようですが
この寂しさを誰かにわかってほしかったからです。
加害者に向き合うことと、被害者に向き合うこと、死刑
私は刑事弁護をしたいけど、被害者支援はしたくないと思っています。
性犯罪の被害者支援なんてしたら、蓋をしているもの、見たくない感情と向き合わざるを得ないからです。
共感なんてしようとしなくても、フラッシュバックするのが確実だからです。
研修で被害者はこんな気持ちです、と聞かされるたびに、何でこんなことを聞かされて、心をざわつかされなければいけないのだろうかと思います。
逆に刑事弁護であれば、被害回復に務めることもできるし、私は被害者に自分を投影せざるを得ないということは避けられます。
「何でそんなことしたの?」という自分の責めたい気持ちを自覚できます。
私は被害の怒りには触れられても、無力感、自分が被害者である悲しみを実感しなくていいのです。
昨日、オルトナー*1
さんが、龍谷大学で、死刑について話しておられました。
その中で、
ドイツなどのヨーロッパでも
残虐な行為に対して、加害者に対して報復したいという感情や怒りは社会の中にある。
しかし、感情を直接法に影響させるべきではないという考えがある。
だから、死刑を廃止しているドイツやフランスで、残虐なテロがあったとしても
死刑を復活させようという動きは生じない。
という話がありました。
感情を法に直接影響させるべきでないというのは
私にはなかなか当たり前ながら衝撃的なことで、
これが完全に腑に落ちるのはきっとさらに先だと思うのですが、
「そうだよね」と納得しているところは大きいです。
中学校のときに、とある人を、大人数で囲んで(おそらく言葉だけだと思いますが)めちゃくちゃ言って2度と学校にこれないようにしたろうという計画が耳に入って、邪魔しに行ったことがあります。
しかし、邪魔しに行くまでには、葛藤がありまして
というのも、その計画が発生したのは、その人が、いろんな女の子の外見の悪口を言いまくっていたからだったのです。
計画をした人たちの怒りももっともだと思いました。
その怒りは正当だけど、それをその形でぶつけるのはまずいんでないのと思ったのです。
怒っている人たちにとって後悔しないものになるかと言われたらそうじゃないんじゃないかと思い、自己満足で邪魔したのですが・・・それはともかく。
死刑に関して、昨日までの私は、もし自分の妹が殺されたら確実に相手を殺そうとするだろうからそれなら国家に殺してもらった方がいいと思っていたし、その感情自体は正当なものだと思う、だから、他の人がそう思っても仕方ないし、死刑ってあっていいんじゃないの、と思っていました。
しかし、その報復感情が正しいものだとしても、それを実現するのが正しいかはまた別だし、少なくとも国家が後押しして実現させたらダメなんじゃないのというのが、今の私の考えです。
報復感情を実現しなければいけないという気持ちがありましたが、必ずしもそうでもないというのが、被害者の経験があるのに被害者支援をしたくない私の罪悪感を軽くしてくれたという謎の効用がありました。
もっと自分の考えも深まるかもしれませんが、昨日の今日の新鮮な私の考えを記録しておくのも面白いかなと思いました。
*1:ドイツ人ジャーナリスト、
メンタルを病んだ友人との付き合い方
あくまで私の方法ですが、私は友人のメンタルがやばいときの付き合い方として、5つのルールを決めています。
1 5つのルール
①自分が相手を助けられるとは思わない
神ではないので他人を助けることなんてできません。
頼られると嬉しい気持ちになったりしますが、「助ける」ということ自体おこがましいと思います。
「助けて」と言われたら、「大丈夫、落ち着くまでそばにいるよ」と伝えます。
②できないことはあきらめる
自分にできないこと、自分の重要な用事より優先するなど、自分を犠牲にしていると感じそうなことはしません。
支援者自身が疲弊すれば、支援は終わります。
長続きさせるためにも、無理はしません。
なので、目の前に現れた選択肢が、実現不可能・困難でないかを判断して、不可能・困難である場合には、やろうとしません。
③できることはやる
時間があるときに相手する、体調を気にするなど、「できる」と判断したことはします。
もう少し、具体的にすることは後述します。
④一緒にいるとき、連絡をとっているときは、その人の存在ごと肯定する
「死にたい」と言われたら、しんどい気持ちを受け止めた上で、死にたいのに生きていてくれていることに感謝します。
大好きだ、何をしていたとしても私にとっては大切な存在だと伝えます。
⑤一緒にいないとき、連絡をとっていないときは、その人のことを可能な限り考えない
「今生きてるんかな・・・」ということは考えません。
便りがないのは元気な知らせです。ということにします。
疲弊したら、支援が続かないのでね!
2 具体的な「できること」
①支援者を増やす
一人でやっていたら疲弊します。
他にも、その人のことを心配している人がいたら、巻き込みます。
②フワフワを送りつける
着る毛布とか、ふわふわしたものにくるまれると、人は癒やされます。
その人が、ミニマリストだったら迷惑かもしれないので、もふもふは必要か確認しましょう。
タンパク質不足だとしんどいのに、メンタルを病んでいる場合、ご飯を準備することができないということもままあります。
プロテインにはビタミンや、鉄分も入っていたりします。
水さえあれば一食分の準備もしなくていいし、最低限の栄養素がとりやすくなります。
アマゾンならば、勝手に送りつけられます。
しかし、アマゾンでは受け取り段階では、誰が送ったかわからないので、
必ず「プロテイン送りました」くらい伝えましょう。
④寝かせる、とかもできたらなおよしですね。
プロでも何でもないので、あくまで私のやり方ですが、自分が病まない範囲でできることとしていることはこんなものです。
友達が立ち直るまでの居場所になれるといいですね(大体最後には書き飽きて投げやりになるブログ)
修習生が来た
里子で1週間だけなのですが、
わかんないことあったら聞いてくださいと言っているので、
ちょこちょこ質問してもらっています。
私は、修習行く前に色々な先生から
「修習楽しいよ」「もう1回行きたい」と言われたので
「先生がもう1回行くなら、何を見たい、聞きたいですか」と聞きまくっていました。
それに加えて、1年後に弁護士になっているということを踏まえて
自分が依頼者対応するとして、目の前の弁護士のようにできるか、それで十分かということを考えながら修習受けました。
とりあえず、実務修習何したらええねんて修習生は(いるかわかりませんが)
・もう実務家になっている先輩に、修習の時見て勉強になったことを聞く
・修習の時に見ておけば良かったと後悔していることを聞く
+
・目の前の法曹がしている手続が、どういうものなのか調べる
・何を調べたら良いかわからない場合は、「●●の手続についてわかりやすい本って何がありますか」と聞く(調べずに聞いていると、実務家の時間の浪費になりますし、自分の勉強の機会を逃しますので、気をつけましょう)
・弁護士の説明の仕方を聞く(順番、労りの言葉など。わかりにくい説明の場合はなぜわかりにくいか考えてみる)
・自分が弁護士になったときに、同じように説明できるやろかー、どんな説明しようかと考える
そんなことをしてたら、時間があっというまです。
良い修習ライフをお過ごしください・・・