他人に添削を頼むとき・ゼミをするときに最低限すべきこと
①自分の答案と趣旨実感を見比べて、落とした論点を確認する。足りていないキーワードを確認する。理解自体足らないところは確認する。
②あやふやな判例や定義は中身を確認する。判例は、百選を読む。
③なぜグダグダしたのかを分析する。
規範を導くための要素の整理ができてなかったのか、それとも要素自体が十分頭になかったのか。
④法律論と、あてはめのバランスを確認する。
1:3くらいにはしたい。刑訴なんかだと、1:10くらいにしたいですよね。
これらを、添削やゼミに持ち込む前に、答案に赤ペンとかで書き込むべきやと思うんですよね。
①については、私は、「設問1」とかの横に、「△ (落とした論点)」と書いてました。
ゼミとかで「これ書いてないよね?」から入って、理解しているか確認する作業ってほんまに無駄じゃないですか?
あれ嫌い過ぎて。
ゼミの参加者としては、少なくとも何が足らなかったのか確認して、そこについて理解しようとして、なおわからないところがあれば、ゼミに持ち込むべきやと思うんですよね。
それと一緒で、添削するときにも、相手が「あれ?これ書いてないけど、ちゃんと復習したかなあ?説明せなあかんのかなあ?」と思わせるのは嫌やなあ思って書いてました。
後輩の添削していて、それしてもらうように言ったら、ちゃんと復習できるようになった言ってました。
②に関しては、赤ペンで二重線引いて、修正です。
③は、表を作るなり何なりする。
こっちの結論を出す場合はこの考えを重視していて、反対の場合には、こういう考えを重視している…とかそういうのです。
これはゼミをするための材料なので、必ずしも答案にメモする必要はないとは思うのですが、メモしている方が議論はしやすいですよね。
この復習をすることで「規範はうろ覚えorわからない、けど、法の趣旨なんかは覚えてる」というときの現場思考がしやすくなる気がします。
それがちゃんとできると、知らない論点の問題でも、三段論法を崩さずに書けるんですよね。
具体例がぱっと浮かばないので、わかりづらいとは思いますが…。
④に関しては、長過ぎた規範の横に「長い」って自分で書いておくんですよね。
そうすると、どこが削れるんじゃないかということを指摘しやすいので良いかと思います。
「正解なんだけど、丁寧すぎて長い規範」の指摘って難しいんですよね。
「わざわざ言わなくてもいいかな?」という気持ちになるので、「長い」と自分で言ってたら指摘しやすいです。
これらのことが書かれていると、添削するときの迷いがなくて、時間も短縮なりますし、より添削してもらいやすくなる気がします。
趣旨実感だけではよくわからない、というときには、辰巳のLIVE本を参照すると良いと思います。
悲しいかな、趣旨実感がそもそも何言ってるかわかれへんということ、結構ありました。
LIVE本は、学者が書いてるだけあって、大体、実際の試験では書けないことも多いのですが、その分解説は丁寧です。
私は過去問解くときは
①書く(2h
②趣旨実感を読み、過不足をチェックする(0.5h
③基本書・百選・LIVE本をチェックして、答案に書き込む(0.5h
④添削してもらう人に送るorゼミの人の答案を趣旨実感並べて読む(0.5h
という感じでした。
ご参考までに。